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自作恋愛小説サイト
愛ラブYOU | スポンサー広告 | --:-- |
![]() 1 季節は十一月。海を望む地に建つマンションの一室から夜になってお洒落な男女が出てくる。 「君はここで待っていてくれないか?」 「わかった」 理沙子を地階である5階エントランスに残し、朝倉昭夫は車を出す為1階ガレージへと下りていった。 部屋を出る前、理沙子が言った。 「一人じゃもったいないね、この部屋」 「なら俺と一緒に暮らしてくれる?」 昭夫の冗談混じりの言葉に、理沙子は笑って答えた。 「考えときます」 昭夫はガレージで真っ赤なMR-Sのエンジンを掛けた。そして公道へと急坂を登っていった。エントランスより助手席に理沙子が乗り込んだ。 この日昭夫は理沙子のプロフィール写真を撮る為、(神奈川と静岡の県境に位置する)真鶴の自宅アトリエに彼女を呼んだ。大型2LDKの一室には何もない白壁の洋室がある。そこには二基の照明と白いチェアーが置いてあった。白尽くめで写真を知る者には露出が難しいと思われがちだが、アイリスは適度に絞られ、背景の海や空の青さが程よく出せる訳だ。自然光だけでも淡い空間が得られた。他にはカメラやレンズの入った防湿庫が扉の横にあり、その上には仕事に持ち出すノート型パソコンが置いてある。玄関にはジュラルミンとテンバのカメラバッグが一つずつあっていかにもカメラマンをしているという住まいだ。すべての部屋の窓からはストレートに海が望める。5階に位置しロケーションは最高だ。窓を開ければ潮風が流れてくる。防風林の緑と青い海が心地よい。そして海の青と空の青が溶け合う地平線の先はいったいどこへ続くのだろうか?撮影中、理沙子もそんな海を楽しんでいるのが分かる。その横顔は心なしか寂しげで、昭夫は夢中でファインダーを追い続けた。リビングから流れてくるオーディオシステムのBGと重なり、ピピッと電子音が鳴ってはシャッターが切れる特有のカメラ音もする。理沙子には恋人が居るという。自分とは仕事の手前あってこうして逢ってくれているのだろうか。昭夫は32歳。某メジャーバンドの専属カメラマンの傍ら、所属事務所を通しグラビア撮影の仕事を貰っていた。収入は支出を上回ることすらないが、贅沢な生活をしている方であろう。理沙子は昭夫が手掛けたファッション誌でモデルリストから自ら選んだ女性だった。 二人の乗った車は駅前の信号を左折しロータリーに止まった。木構えの小さな真鶴の駅はとても寂しげだ。 「今日は楽しかった。朝倉さんて都内まで通ってるんでしょ?」 「ほぼ毎日都内に居るよ」 「じゃあ、私がメールしたら逢ってくれます?」 「時間さえ合えば。それに、普段はここには戻ってないから」 「わかった!彼女のとこね?」 「いないって言ったはずだよ!?」 「ごめんなさい。実は私も彼とは上手くいってないから・・・じゃあ帰ります!」 「理沙ちゃん、よかったら今晩泊まっていってもいいよ」 「ありがとう。彼ときちんと清算しなきゃね」 そう言い残し理沙子は車を降りていく。昭夫も後を付いていった。 「ちょっと待ってくれ」 昭夫はそう言うと財布から千円札を二枚取り出し、一枚を理沙子に渡し、もう一枚を券売機に差し込んだ。 「今日の交通費」 「ありがとう」 理沙子はペコリと頭を下げた。改札で彼女を見送った昭夫は車に戻り、行きつけのスーパーで今晩飲む酒と摘みを調達した。その帰り道、理沙子の事を考えてみた。「彼とは上手くいってないか・・・」その言葉に隠された相手の心理、昭夫には十分伝わっていた。偽りのない笑顔に大人びた仕草、オシャレに服を着こなすセンス・・・昭夫は惹かれていった。上手くいっていなのなら一層のこと彼から奪ってしまいたい。それが本音だ。 部屋に戻る。またしばらくここへは戻れないであろう。昭夫は白い壁の部屋に入ると灯りを点けた。白いチェアーの下にイヤリングがひとつ落ちているのを見つけた。あれっ、彼女のかな!? 半年前ここに越して以来、このマンションには誰も招いていないから間違いはない。 2 朝になり昭夫は晴れているのを確認すると、スウェット姿のまま岬の方へと走っていった。十一月も後半、寒さに身が引き締まる。杉林の中を暫く走ると三ッ石という場所に出る。ジョギングの後はその入り口に構える行きつけの喫茶店でモーニングを摂るのが習慣になっていた。主人が描く油絵が飾られたアトリエ的な店だ。すっかり歳を召した老夫婦が経営している。何度か通ううち顔馴染みとなった。 「主人が最近来ないから寂しいってさ」 奥さんがそう言うとその本人が顔を出し「いらっしゃい」と言った。 「今日からまた会社の方になるかなっ」 昭夫はそう言うと持っていた四つ切サイズの化粧箱から額縁を取り出し、旦那に渡した。 「良かったらここに飾ってください」 「お~そこから撮った朝焼けだね。いい腕してるもんだ!」 「一応プロですから」 そして海を見下ろせるカウンターに着く。マスタードが入りこんがりと焼けたハムトーストと、卵の入ったフレンチ風ミルクセーキは格別だ。 昭夫は車で都内へと出発した。新道と呼ばれる真鶴道路を北上し早川のインターから西湘バイパスに入る。海の上を走るが直ぐに箱根・厚木方面に通ずる道を行く。山合いに入る。再度厚木方面を確認。朝とは言え既に渋滞の解けた時間で快適だ。厚木からは東名高速に入る。首都高、高樹町まで全て有料道路を走る。元麻布のオフィスに着くとPCの電源を入れ仕事の続きを始めた。パテで仕切られたスペースはちょっとした自分の空間だった。窓もなくついつい時間を忘れてしまう仕事場とも言えよう。夕方、セットしたアラームが鳴る。編集者との打ち合わせの時間だ。上着とスーツケースを手に取ると事務の加奈に一声掛けた。 「みんな出払ってる様だね。俺が出たら鍵掛けといた方がいいな」 「そうね。行ってらっしゃい!」 彼女に今週のスケジュールを渡すと外へと出た。連絡が命取りにもなる仕事とだけあって、ある意味加奈は、昭夫にとってのマネージャー的存在だった。敢えて仕事先には彼女を通すことが多かった。品よく丁寧な話し方が相手には受けがいいのだ。今度おごるから飲みに行こうという話になっていたが、理沙子と行動し始め昭夫自身ためらっていた。因みに加奈は昭夫と同じ歳で独身である。 3 週末、理沙子からメールが入った。今晩逢えませんか?というメールだ。事務所にいた昭夫はメトロに乗って有楽町に出た。日比谷にある映画館で上映中の洋画のチケットがあるというので付き合うことにした。嬉しくも積極的な理沙子の罠に掛かっている。それに便乗し、昭夫は理沙子の手を取って歩いた。十二月も未だだというのに街は華やかなクリスマス・イルミネーションが放たれていた。 「俺なんか誘っちゃっていいの?」 「私、やっぱ年上の男性が好みみたい」 「・・そうか」 理沙子の雰囲気が普段と違うのは、下ろした前髪のせいであろう。 「ここだよ!」 理沙子が言った。久々のヒット作ともあってチケットを買い求める人達で列が出来ていた。それを横目に理沙子はチケットを二枚かざしながら老舗映画館へと入っていった。そこはいつか入ったことのあった映画館だった。そう思いながら昭夫も中へ入る。 「あったか~い。ねぇ、飲み物何がいい?今日はおごらせて貰います!」 理沙子は得意げに言った。 「じゃ、定番のコーラーで!」 昭夫がそう言うと理沙子は席を離れていった。昭夫は上演前の薄暗いシアターを見渡した。何故か懐かしい感じがする。それはあの日見た光景と同じだった。 コーラーを差し出され我に返る。その瞬間照明が消え、スクリーンに映像が映しだされた。 「今回のも凄い出来みたいね」 耳元で彼女が言った。 「今回の?」 思わず振り返る。そこにいるのは理沙子ではない。明らかに違う女性がいるのだ。 「お久しぶりね。私の名前覚えてますか?」 「えっと・・・」 「悲しいな」 「動転してるんだよ!・・・その声もしかして絢子(あやこ)?顔が別人の様だけど」 「思い出してくれてありがとう。きっと化粧してるからそう見えるのかもよ・・・もうすぐ本編が始まるわ。静かに観ましょっ」 昭夫は把握できない現状のなか理沙子を探しに行こうとしたが、絢子と名乗る女に凄い力で腕を引っ張られた。夢なのか?・・・しかしスクリーンに出てきた映像は、以前絢子と観た‘バック・オブ・ザ・フューチャーⅡ’ではないことは確かだ。 当時昭夫は、東京の大学を出て地元、千葉県銚子市に戻り就職をした。就いたのは醤油工場での一般事務であった。その年事務で入社したのは昭夫と高卒の絢子の二人だけで、最初は絢子と一緒に帰ったりしていた。何気にモテた昭夫は、先輩いずみの告白を受け付き合いだした。憧れのスポーツカーに乗るいずみは色っぽいお姉さんタイプで、昭夫が入社して直ぐに意識した女性だった。いずみとの交際は社内の連中には内緒であった。十二月半ばにあった忘年会の帰り道、この二人の関係を知らない絢子は昭夫に告白をした。この時、未成年で酒が飲めない絢子はシラフであったが、昭夫はかなり酔っていた。うぶな絢子はぶっきら棒に言った。 「朝倉さんの事が好きかも。いやっ、スキです!私とお付き合いして下さい」 「そうなんだ!? でもな、俺にはいま大好きな彼女がいるんだ」 「えっ?・・・」 「今日は酔っ払っちゃったなぁ~」 絢子は泣き出し港の方へと走っていった。ほろ酔い気分の昭夫は絢子を追いかけていた。地面が揺ら揺らと傾いている。飲食店の並ぶ漁港まで来ると彼女が立ち止まっているのが見えた。冷たい夜風に触れたせいで酔いの醒めた昭夫は、絢子の後ろ姿をみて今度は同情してしまった。正直な気持ち、好感持てても彼女を恋愛の対象としては見れなかったのだ。 「ごめん、さっきは・・・」 「私の入る余地はないんでしょ?」 「ごめん!」 「私、ブザイクだしね」 「絢子、一度だけデートしようか?」 「一度だけ?デート?・・・」 「行きたいとこ連れて行ってあげるから。これは誰にも言うなよ!」 「一度きりの彼女?」 「イヤか?」 絢子は少し考えてから首を横に振った。 「東京の町歩きたいな」 4 約二時間の映画は結末を迎えた。記憶が正しければあの一度きりのデートで、この映画館に入りこの席で絢子と映画を観た気がする。右手薬指にしているラメの指輪、確か東京駅からこの日比谷に向かう途中昭夫が買ってあげたものだ。やはり絢子なのだろう。彼女は早々と席を立つとシアターの外へと出て行った。 「絢子、知ってたら教えてくれ!理沙子って女性知らないか?」 「昭夫、やっぱ彼女の方が好みだった?」 「それは・・・」 「やっぱ綺麗な子がタイプみたいね。私もそんな風に愛されたかった」 「俺を混乱させる気か?」 「あなたの事、愛しているから困らせるつもりはないです」 昭夫はケータイを取り出した。そして理沙子の番号に掛けようとするのだが、何度もメモリーを探しても理沙子の名前は出てこなかった。焦っていると絢子が昭夫のケータイを覗き込んで言った。 「もしかしてこれ携帯電話?今は折りたためるんだね!」 「あぁ。って知らない訳ないだろ~!?」 「冗談、冗談!」 「しかし絢子大人になったなぁ」 「28になりました」 「そうか」 「これからどうします?」 絢子が尋ねた。 「食事でもして帰るとするか?」 「はい」 翌朝、昭夫は酷い頭痛に襲われながらも事務所のソファーで目を覚ました。風邪だろうか?デスクの上にある眼鏡をかけてから時計を見てみるとまだ七時前であった。ブラインドからは冬の青白い光が差し込んでいた。普段コンタクトレンズをしている昭夫だが、起きたては眼鏡だ。マスコミ業界の朝は遅い。十時前になりやっと事務の加奈が出勤してきた。相対してロケの時には何時何処でも構わず始まるのだが・・・ 昼になり、昭夫は愛車に乗ると理沙子との仕事の為、白金まで出向いた。古川橋から目黒通りの方へと折れていく。ケータイを見ると見知らぬ番号から着信が入っていた。仕事先からだろうか?その番号にコールしてみると、相手は絢子の声でこう言うのだ。 「理沙子です。約束の場所にいます」 「おい、絢子じゃないのか?」 電話は切れてしまった。待ち合わせのオープンカフェに行けば真相が判るはずだ。スタジオの駐車場に車を入れてからカフェを訪れた。外にはいないようなので店内へと入る。奥のテーブルで待っていたのは紛れもなく理沙子であった。 「おはようございます」 声も理沙子の様だ。 「お、おはよう」 「朝倉さん、この前撮ったプロフィール写真出来ました?」 昭夫は持っていた書類ケースを開け写真を取り出した。 「朝倉さん、今日も綺麗に撮ってくださいね!」 「ところで理沙ちゃん、ケータイ番号変えてないよね?」 「分かり易い番号見つけたから変えちゃったぁ」 昭夫は履歴を見ながら言った。 「0X0-0461-1456」 「そう、白い石ころって覚えてね!」 「あ、あぁ・・・」 昭夫のコーヒーを飲む手が震えていた。理沙子はそれを嘲(あざ)笑うかの様に見ていた。 昼一番でスタートした撮影は制作者のもと行われた。パラソルからストロボが発光する。 昭夫のNekonがシーンを切り取る。「アッツ!」思わず声を出した。ファインダーの中に見えるのは理沙子ではなく絢子の姿だった。その絢子の目は、まるで昭夫を挑発するかの様に潤んでいる。シャッターを切る指が止まった。 「朝倉さん、どうかされたんですか?」 撮影助手をしていた島村が言った。 「何でもない。次行こう!」 もう一度覗いてみる。ファインダーの中の女性は理沙子だった。昭夫は胸を撫で下ろした。 5 約束の休日、昭夫は待ち合わせの銚子駅へと急いだ。十二月になり一層冷え込んだのだが、赤のトレンチコートを羽織り、目一杯のお洒落をした絢子を見て心が温まった。そして絢子を初めて可愛いと思った。特急「しおさい号」に乗りこんだ二人は仲良く駅弁を広げた。 「今日一日、私の我儘きいてくれる?」 「約束だもんな」 「昭夫って呼んでもいい?」 「ああ、いいよ」 電車は海沿いの景色から山を越え、やがて千葉の町をも過ぎて行った。東京駅地下ホームに着いた二人は長いエスカレーターに乗る。人の多い街に戸惑う絢子に、昭夫は手を差し出した。彼女の手はふっくらと温かかった。二人は有楽町の方へと歩いていった。そして映画館に入ることにした。映画を観たあと絢子は言った。 「昭夫?やっぱ呼び捨ては照れるね。・・・ありがと」 「次は何処行く?」 「東京タワー!」 「了解!じゃあ都バスに乗るぞ!」 「はい!」 そして一日は暮れていった。帰りの電車では二人して寝ていた。銚子駅に戻ると昭夫は言った。 「家まで送るよ」 「優しいのね・・・」 昭夫は絢子の実家のある終点外川までの切符を買うと、絢子の手を握り電鉄に乗り換えた。 「彼女にバレたら困るでしょ?」 昭夫はそれでもしっかり絢子の手を握っていた。 「今日はお前が俺の彼女だよ」 彼女は唇を噛んで昭夫を見つめていた。走り出した一両編成の銚子電鉄は、コトコトと振動を増しながら加速していった。外川に着くまで無言になった二人は、最後の区間、貸し切りになった車内で見つめ合った。けどそれ以上はなく終着駅を降りていった。絢子の家の前まで来た時、彼女は笑顔を振りまいて言った。 「最後のお願いです!キスしよっ!?」 「えっ・・それは、それは無理だ」 「彼女大切だもんね。撤回します!」 「そうして欲しい」 絢子は大きく手を振って「今日の事は思い出にする」と言い残し、引き戸を開けると家に入っていった。昭夫も手を振った。昭夫は思った。一日絢子とデートして楽しかった。彼女のいい部分好きになれそうだし。でも、今は愛している恋人が居るんだ。そう思うと冷たくも絢子の事は忘れることにした。 6 オフィスの専用駐車場はテナントビルの地下にある。コンクリート打ちっぱなしのエリアで、昭夫は声を張って言った。人の気配がしたからだ。 「絢子か?俺の傍に居るなら出てきてくれ!これからうちに帰るぞ!」 すると柱の影から赤いトレンチコートを着た絢子が出てきた。それはあの日のままの姿に等しい。まさに18、19の彼女だった。顔もメイクもあの日のうぶなまま・・・ 昭夫の正面に立った絢子は、昭夫に言った。 「昭夫、カメラマンおめでとう。頑張ったんだね!」 「ありがとう」 「私を昭夫のおうちに連れて行ってくれるの?」 「ああ」 「綾子のこと好きになったとか・・・」 昭夫は言った。 「今度はお前を選ぶよ」 「同情?」 「いや、愛情だなっ」 絢子が昭夫に抱きついてきた。昭夫は両手で絢子を強く抱き締め言った。 「お前よく仕事でミスったよな?」 「それカバーしてくれたの昭夫だった」 「だってさ、帰れねえよ。不器用な女残してさっ」 そう言うと昭夫は絢子の頭を撫で、車へと乗せた。絢子が訊いた。 「朝まで一緒に居てくれる?」 昭夫は大きく肯づきながらエンジンを掛けた。 「嬉しい!」 「この車、絢の好きな赤だぞ!」 今度は絢子が大きく肯づく。車はビルの狭間を抜け首都高へと入る。夕刻五時前だというのに既に陽は落ちていた。 「絢に東京の夜景見せてあげるよ」 そう言うと昭夫は、首都高内回りをここぞとばかりアクセル全快で疾走させた。汐留のテレポート、アップダウンとカーブの続く銀座ルート、九段下からは皇居を囲むように走る。最後は赤坂に戻り246(号線)の上をゆくストレートだ。周りの車と共に、そのまま東名高速へとなだれ込む。車線は三車線へと拡がった。 「最高~っ!」 「うん、最高ね!」 海老名サービスエリアでレストランに入る。和食好きな絢子は迷わず和食セットを食べる。 昭夫も絢子に見習い、和風ハンバーグに。かなり違う気も・・・ 小田原からはひたすら海沿いのカーブを幾つも越える。真鶴のマンションに着くまで眠る気配のない絢子に昭夫は言った。 「退屈しない?」 「見ておきたいの・・・あなたの運転」 「変なこと言うなぁ~。ま、いい。今度は優しい走りだ!」 そう言うと昭夫は、追い越し車線から走行車線へと渡り、なだらかにハンドルを切ってみせた。音楽もディスコからR&Bへと切り替えた。絢子が言った。 「眠くなりそう・・・」 昭夫は左手で絢子の手を握った。その温もりはあの日のままだった。 マンションに着くとエントランス前に車を止めた。そして地階である5階を左手に歩き、突き当たりのドアにキーを差す。そこは角部屋でもあり昭夫自慢の城だった。何故か廊下の向こうにはX’masツリーの灯りが点滅している。リビングの間接灯を点け、暖房を入れる。そして絢子のコートをハンガーに吊るした。絢子は言った。 「ステキ~!昭夫がロマンティストだったなんて思わなかったな」 「照れちゃうなぁー。いけねっ!俺、車しまってくる!」 そう言うと昭夫は走って部屋を出て行った。 残された絢子は窓を開け、暗闇に広がる夜の海を眺めていた。 二人はローポジションのソファーに寄り添っていた。 「理沙子とは恋人になれないって、車をしまうとき電話で伝えてきたよ」 「理沙子って人から告白でもされたのね?」 「絢子知っているはずだぞ!」 「私にも分からない記憶があって・・・名前だけは覚えてるんだけど」 「ん~、それに分からないなぁー。絢が目の前に現れるなんて」 「私にも分からないよ・・・あなたに逢いたいと思い続けてたんだ。逢って話して、それから・・」 「それから?」 「何でもない!あっ、そこにあるのケーキ?」 「あぁ。素早いだろ~。絢が一瞬車で眠っちゃったとき買いに出た」 「昭夫器用だもんねっ」 昭夫は立ち上がりテ―ブルに置いた白箱の蓋を取る。目の前には大きなイチゴの乗ったバースデーケーキが現れた。昭夫はワイングラスを二つ並べると、冷蔵庫から冷えたロゼを取り出しグラスに注いだ。 「俺、お前の誕生日覚えてるぞ」 ケーキを切りながら昭夫は言った。 「へ~、何時(いつ)か言ってみてよ!」 「12月23日。だからお祝いはいつもX’masと一緒なんだよね~、残念!!」 「それデートした日に話したんだっけ?」 「あの日は銀座のルノワールで簡単に祝ったよな。19歳になるねって。おっ、ケーキ食べるとすっか!」 「もうすぐ二十歳だよ」 「じゃ、まだ19のままって事か??」 「大人になったらしたいこと沢山あったけど・・・」 「駄目だよ、消極的なこと言ってたら」 「うん・・・。ケーキ、頂くね」 絢子が浴室から髪をタオルで拭きながらリビングに戻って来る。そこに昭夫がいないのに気付きその先の扉を開く。そこは寝室で、昭夫はニュースを観ていた。 「ぶっそうだなぁー放火だなんて」 昭夫は独り言を言うと観ていたTVを消した。昭夫は後ろでじっと立っている絢子に気付き言った。 「おお、こっち来いよ!」 絢子は寝室に入ってきた。 「私、男の人の部屋に入るの初めてだし・・・」 ベッドを前に、絢子は躊躇(ためら)っている様子だ。そんなセリフ言われると昭夫も気まずくなってしまう。昭夫はそう思いながら、自慢のオーディオシステムの電源を入れにリビングまでいった。流れてくるピアノのメロディーはX’masソング‘きよしこの夜’であった。それは二人のいる寝室のスピーカーでも流れていた。昭夫は絢子に抱きつかれた。寝室の窓にもツリーのライトが乱反射している。彼女は昭夫の胸の中でこう言った。 「私を探したら駄目だからね。それだけは覚えといて下さい」 「急に何を言うんだ」 その返事はなく、絢子は恥ずかしそうにしてみせた。 「ねぇ?」 「何だよ!?」 「あの日出来なかったキスがしたい」 「キス?」 「KISS(キッス)・・・」 「しようか・・・」 昭夫は、目を閉じた絢子の唇に自分の唇を合わせてみた。そのKISSは甘く切なくそして絢子の想いまでも伝わってきた。ベッドへと倒れていく。それでもキスは続く。いつしか昭夫は眠りに就いていた。 目を覚ますと朝が来ていた。隣にいたはずの絢子がいない。昭夫はテーブルの上に一枚の置手紙を見つけた。そこには二人の似顔絵が描かれ、その下にはこう書かれてあった。 <昭夫、本当に私のこと愛してくれてありがとう☆あなたに理沙子さん返してあげます。私はもうこの世に思い残すことはない様です。これで成仏できそう。・・・さようなら> 「絢子・・・。バカ、理沙とは別れて俺は絢を選んだんだよ!勝手に死ぬなっちゅーの!」 しかし何処へ行ったのだろう。勿論着てきたコートも消えている。仕事を休んで近所を探す事にした。そして部屋で待ってもみた。暗くなっても戻ってくる兆しはない。このままじゃ眠れないな、これから捜索願いを出しに行こう。そう決めた。ガレージに向かう途中、昨夜絢子の言ってた言葉をふと思い出すと全身から力が抜けてしまった。 - 私を探したら駄目だからね!それだけは覚えといて- 部屋に戻りベッドに横たわる。次第に強い睡魔に襲われていく。絢子が「うちへ来て!」という不思議な夢をみた。朝になり、昭夫は半信半疑で故郷・銚子を訪ねてみようと思った。 7 真っ赤なMR-Sは海沿いの道を飛ばしてゆく。十時になってから昭夫はオフィスに連絡を入れた。電話口には事務の加奈が出た。 「Sプロダクションです」 「朝倉です。今日も急用が出来てしまって申し訳ない!さっき祐介に今日の代理を頼んだ。先方にはその旨伝えといて欲しいんだが」 「了解しました」 「それから・・・」 「それから?」 「おごる約束果たさなきゃな」 「はい。期待しないで待ってますよ!」 加奈は笑って答えていた。 都内に入った昭夫は、首都高をそのまま湾岸線へと流れていった。銚子に着いたのは昼時だった。犬吠埼に近い外川(とがわ)にある青嶋家を訪ねてみる。見覚えのある細い道路に入ると車を止めた。しかしそこにあるはずの家屋は今はなく、小さな空き地になっていた。そのすぐ裏手を銚子電鉄のレトロ電車がコトコトと音をたてながら過ぎ去ってゆく。昭夫は空き地の隣の家を訪ねた。家から出てきたのは優しそうな老婆だった。 「はい何でしょう?」 「あの、青嶋さんは越されたのでしょうか?」 「青嶋さんね~。八年ほど前に放火に遭ってね、全員お亡くなりになられたんですよ」 「放火!? 亡くなった?」 「娘さんの絢子ちゃんが成人したばかりでね、可哀想にね~」 昭夫は唖然とすると同時に、その現実を受け入れなくてはならないと思った。八年前というと、昭夫はカメラマンを目指そうと、反対する両親を振り切り再度東京へと出てしまった時分である。地元の仲間、恋人までも捨てたあと、この町の一大事すら知る余地もなかったのだ。次第に熱い想いと哀しみが込み上げてきた。昭夫は小さな空き地の前に跪(ひざまず)き、静かに手を合わせた。目から溢れ出したのは大粒の涙だった。そして心の中で叫んだ。[ 絢、ごめんな。俺が傍に居てあげられたら安心して天国行けたはずなのにな。もしお前の気持ちが満たされたのなら安らかに眠って欲しい。昭夫は淋しいなんて言わねえから ] 再び踏み切りの警報が鳴りレトロ電車が通過していった。駅前の花屋まで行き仏花を手に取ると青嶋家跡にたむけた。横には彼女の好きな赤色の薔薇を添えた。 「俺のとこに来てくれてありがとう」 二度三度となく昭夫はそう呟いていた。そして海が好きな少年は、十年ぶりに両親の顔が見たくなり、小さな漁港の町をランニングで抜けていった。 -完- コメント
こんばんわ。
こちらではお久しぶりです。胸がキュンとなり、胸が暖かくなるような素敵なお話でした。私は昭夫さんが絢子さんと再び出会えたのは、クリスマスが起こした奇跡なんじゃないかなっと勝手に思ってみたり・・・^^
ブックマークして頂いてありがとうございました。もしよかったら私もPOPSTARサンの書く「愛ラブYOU」ブックマークに貼ってもよろしいでしょうか?
2006.12.03 Sun 18:29 |
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卯紀
卯紀さんへ
コメントありがとう!
卯紀さんも言ってたよね?全体像を明かさないで読者に想像させる展開って・・ クリスマスって二日間はあっという間だけど、ひと月も前からイルミネーション始まったり、グッズが売られていたりと。書いた後思ったのですが、ぼくの話もそんな時期に楽しめるものかなって!笑 もちろんリンクしてよろしいですよ☆
2006.12.03 Sun 19:26 |
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POPSTAR
ありがとうございます!
リンク貼らせて頂きました☆今後もどうぞよろしくお願いします。
ですです。なのでこのお話は何度も読んでしまったり・・・あっという間に終わってしまう恋にクリスマスってどこか似ている気がします。 では、この辺で失礼します~また遊びに来ます^^
2006.12.04 Mon 18:55 |
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卯紀
卯紀さんへ
ぼくがこの物語を映像化するとしたら頭にあるロケーションすべて再現させたいくらいリアルかつメルヘン的な話なんですよ。高校生の卯紀さんにはこのブログで最初に載せた「君を見ていた季節」など読んで欲しいなぁと思います^^!
2006.12.04 Mon 22:55 |
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POPSTAR
こんばんは、
さっと読ませていただきました。一言でとても美しくちょっと切なくうるうるさせたり、また喜びを感じたり舞台の転換・切り替えが早くしかも情景が・・・ことばを見出せません。この物語自体がテレビドラマを見ているような映像感を感じます。 会話がとても洗練されていて今ちょっと有名な銚子が出てきたり、変化が非常にあってテンポがありぐんぐん引っ張っていき素晴らしいです。 若ければこんな素敵な恋とこんな会話で時を過ごしたいですね。 今のドラマの恋人たちの会話は最初から元彼とか元かのとか、彼氏いない暦とか僕はあまり好みません。 鉄道ブログ更新しましたので遊びに来てください。 小説は1月1日より新しい「大井田さくらのツアーコン日記 はじめます。 ヒロクンさんへ
最初、『永遠よりも長いKISS』というタイトルが浮かんで、「何でそうなの?」って自分で問いかけながら書いてみました。読み手もその辺を疑問に「おもしろそう!」とか「永遠て何故?」などと思って読み出したら勝ちだと思いました。
絢子がぽっと浮かんで結論が次第に見えてきまして、これなら永遠~適語かなと、無事書き終えました。自ら書いていて、ハラハラで楽しかったですよ!笑
2006.12.09 Sat 17:49 |
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POPSTAR
絢子さんと昭夫さんの二人の会話がとても美しくまた思わず胸がきゅんとするなかなかうまい話の運び方です。
二人が夜をともに過ごす描写も背景が細かくともすると最近は過剰な表現のドラマが多い中で、描写がきれいに描いていてPOPSTARさまはきっと素晴らしい恋愛をされたのかと思いました。いろいろな場所と時の過ぎ行く設定が二人の会話をさらに美しくさせていますが経験も合せて書かれているのですか、また現地に行って取材とか調査もされるのでしょうか。この小説読んで僕の「愛は時を越えて」は古くて訴求力ないなあと感じました。 ところで鉄道ブログにマイリストとしてリンク貼らせてもらいました、今後ともどうぞよろしく。 ヒロクンさんへ
古きものは貴重ですよ!
現地には行った経験で書いてます。ここに出てくる情景は全て自分がその地に立った場所を借りてます。真鶴のマンションは通りがかったとこで見た景観、中は知りませんが別物をイメージして書いてます。プラス、熱海で泊まった会員制マンションホテル(当時一般貸し出ししていた)に彼女と泊まったときのイメージです。国道より入ったとこが7階でした。間取りのイメージとは違います。 恋愛自体は経験そのものではないですよ。苦笑。 ただ、経験あっての応用だと思います。ヒロさんもそうであると思うんだけど。 「胸がキュン!」ですね!?ヒロさんてセンチな部分お持ちの方でいらっしゃるから絶対に女の子受けする小説も書けると思います!現存作品もそうでしたね。 リンクありがとうございます☆では、お邪魔させてもらいます。
2006.12.09 Sat 23:50 |
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POPSTAR
今晩は~!(*´∀`)
POPSTARさん今晩は!!
全部見さして 頂きました*。+。* うぉぅ…感動です… 絢子さんは 昭夫さんに好きと 伝えたかったと同時に、親や友達も 大事だと気付かせてくれたような気がします*。+。* 昭夫さんが凄いモテモテなのも読んでて楽しかったです(笑) ではでは…!*。+。* 黒咲さんへ
楽しんで貰えてうれすぃーです(笑)
この話映像化したら多分綺麗な画の連続でしょうね!いま恋人いない人は昭夫の優しさに浸って欲しいなぁと。そんな擬似恋愛もありだと思う。そういう意味もあってぼくは女性ウケのものも描いてるし。 黒咲ちゃんは原作をコミックにすること!コンビで出版しようか?いつかそんなこともできたらいいなっ ![]()
2006.12.10 Sun 11:27 |
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POPSTAR
やっぱりご自身が実際に行かれているのですね、そうした点をつないで物語を展開させていらっしゃるので読んでいて描写の深さ、季節感、昼夜、添景物、そういったものがPOPSTARさんに登場する特に男性の女性に対する優しさ、女性もちょっと控えめな美しさがあってそれが作品を際立たせているのですね。
今風に私の愛する人は、実業家で年収何億、家は豪邸でプール付きでなんていうドラマが多いのですがそこからはロマンチックな潤いとか出ませんね。 僕はたまには童話を書いてみたいと思って「美華のお手伝い」という形で保育園に行ってる一人っ子にスパゲティーを切らして母親は美華に買い物に行ってきてと外に出すのですが子供のつぶらな瞳でみる世界を書いてるうちにもし美華が途中事件にあったらと思い保育園の仲間がケータイで連絡しあうという話になってしまい、書いてるうちにちょっとさびしい思いになりました。 ヒロクンさんへ
やはりお金が絡むと(裕福であれば)愛が希薄なものに思えちゃうのですよ!それは偏見かも知れないけど。
一般の人は小さな幸せとか大衆的なものを望んでるはずですし、その中で「歌手になるんだ」とか夢を与えるストーリーが素晴らしかったり・・・スタートは四畳半とかね。なのでぼくの「She is s star」ではその辺(冴えない運命からの転機)を描いてます。 童話面白そうですね!お互いがんばりましょう。
2006.12.11 Mon 01:03 |
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POPSTAR
個人的な話ですが。
ここに書いていいかちょっと迷いますが…;;;
アドレスetcはどうやってPOPSTARさんに伝えたらよろしいでしょか? 思い切り私用でゴメンなさい(/_;)
2006.12.18 Mon 23:02 |
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卯月 流華。
卯月さんへ
qq475f7v9@bird.ocn.ne.jp
こちらでいいです。折り返し携帯アド送ります。
2006.12.19 Tue 01:00 |
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POPSTAR
はじめまして
きのうは わたしのBlogに訪問&コメントありがとうございました
タイトルに惹かれて 読ませていただきました (過去の作品にコメントで すみません) 心が ほんわか暖かくなる そんな お話しでした また 立ち寄らせていただきます
2007.08.24 Fri 14:22 |
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ayu
ayuさんへ
とても嬉しいです。
何故かと言うと、自信作なので(我ながら好きという意味で・・・)。 昨年のクリスマス前にこのブログに来てくれる方々に向けて書いてみたんすよ。 自分の中にあるシチュエーション(背景)と、読まれる方の背景とは違いがあると思いますが、それぞれに思い描いて頂ければ光栄です!
2007.08.24 Fri 19:03 |
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POPSTAR
最高の純愛物語です
今日、改めてゆっくり読ませてもらいました。
以前コメント差し上げましたが、曲がりなりにも著作書を出して、今、ようやく小説の少しなんであるかが少し見えてきました。 昭夫が恋していた理沙子と、銚子の醤油工場で昔からの親しい女性、洵子との切ない恋物語、読んでいて純粋な、最後に理沙子をあなたに返したいといって 展開される舞台が海のある銚子と華やかな東京という具合に細かな描写がされていて二人の会話が溶け込んでいます。凄いです。、 第6編で、「見ておきたいの、あなたの運転・・・・・・」 ここで洵子が何かを決心しようとして、昭夫を本当に愛している洵子の純粋さ、愛しているからこそ、自分がいなくなってしまう、愛の極致であり、一途さが私の胸を揺さぶり締め付けられる思いがします。 あの時わからずに表面的なコメントしかかけませんでしたが、今、読んで思わずウルウル涙がこぼれて来ます。 ドラマ化したらいいでしょうね。 最高の作品です。 私の無力さをあらためて感じました。もっと読み手の心を揺さぶるような、表面的なものでなく、心の奥底を書き上げねばと思いました。
2007.11.12 Mon 15:34 |
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HIRO
HIROさんへ
HIROさんはとても意欲が勝っていてたぶん言葉が多くなってしまうタイプですね(笑)ぼくもこれは!!という場面では公私問わずそうなります。恋愛や人間関係では、言葉で伝えなくても伝わるものとか感じ取れるものとかって存在していて、ぼくは言葉足らずの、いわゆる考えさせる部分もあっていいのでは?と思っています。
ぼくは閃きタイプなので、逆に考えて書いたりはできません。 映画は音楽、カット繋ぎによる間によって泣かせることが意図も簡単にできると思います。いつか映像にも復帰したいですね。苦笑 いつもありがとうございます。
2007.11.12 Mon 19:48 |
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POPSTAR
コメントありがとうございます。
たしかに、小説を書き始めると読み手にこう伝えたい、わかってほしいとすごい意欲が湧いてきて、書いてみてことばが多くなりますね。 それで、ドラマをよく見て登場人物の無言のワンシーン挿入しただけで、それでもう全体を高める、こういう風に常になりたいと、試行錯誤の繰り返しです。 自費出版したら逆にこれからもっと少しでも、どうしたら小説らしくなるのか葛藤の毎日です。 これも小説がまだまだ下手な証拠です。 処女作のけだるい夏の日、二人の会話が少なくこんなものと思って出版社に出したら、最後のひと言が効いています といわれましたが、最近は逆にいかに文学的な表現をと気にばかりしています。 POPSTARさまもこれからも素晴らしい作品を生み出してください。
2007.11.12 Mon 22:20 |
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HIRO
意表もう一つの意表続編です。
意表、POPSTARさまからほめていただきましたが、続編かいてみました、ももう一つの大きな意表を通じて、POPSTARさまから学んだ男女の機微な気持ちを恋愛小説風に仕上げましたのでぜひ読まれて辛口コメントくださいね
2007.11.14 Wed 19:09 |
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HIRO
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